薬剤耐性菌という菌があります。簡単に言うと、抗菌薬が効かない菌です。
さまざまな病気に使われる抗菌薬や抗生物質ですが、それが効かなかったら?恐ろしいですよね。
この記事では、薬剤耐性菌とその原因・対策について記載しています。
薬剤耐性菌って?
薬剤耐性菌とは、抗菌薬が効かない細菌のことをいいます。薬剤耐性菌は、薬の不必要・不適切な使用によって生まれるのです。

薬剤耐性菌が生まれると抗菌薬が効かなくなり、感染症の治療ができなくなってしまいます。
しかし、薬剤耐性菌は患者自身がしっかりと定められた服薬ルールを守ることで、発生を阻止できます。
しっかりと学んでおきましょう。
抗菌薬の薬剤耐性菌の原因は「不必要な使用」と「不適切な使用」
薬剤耐性菌は抗菌薬の「不必要な使用」または「不適切な使用」によって発生します。

「不必要な使用」とは、抗菌薬が必要でない病気のときに抗菌薬を使用する事です。
例えば、風邪などのウイルスが原因の疾患に抗菌薬を使用することを指します。
一方、「不適切な使用」とは、抗菌薬の種類・用量・使用期間が誤っていることです。

例えば、親が勝手な自己判断で抗菌薬の使い残しを子供に与えたりする場合です。
ほかにも自己判断で勝手に薬の服用をやめてしまうことも非常に多いです。
こういった抗菌薬の誤った使用は薬剤耐性菌を作りやすいです。
薬剤耐性に対する対策はしっかりと決められた分量を飲むこと
抗菌薬の薬剤耐性への対策は、患者自身が決められた服薬ルールをきっちり守ることです。
抗菌薬は決められた量をしっかり飲めば病気の原因の細菌を完全に殺すことができます。

しかし、不必要または不適切な使用によっては耐性菌を作るだけになってしまいます。
自己判断での抗菌薬の使用、または使用中止などは非常に危険です。
薬剤耐性を作らないためにも処方された薬は飲み切ることが大切です。
参考:抗菌薬が効かない「薬剤耐性(AMR)」が拡大! 一人ひとりができることは? | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン