金玉が痛いというときに警戒をしなければいけないのが精巣腫瘍と精巣がんです。

これらは男性の不妊となる原因の一つにもなり得る病気と言われています。
精巣腫瘍は精巣に腫瘍ができることであり、精巣がんもその一種ではありますが、進行度が早い悪性なので注意しなければいけません。
原因は、精巣の発育に異常があるとか、親からの遺伝、停留精巣になったことがあることが関係しているとされます。

多くの場合は痛みを伴わない腫れやしこりが出る程度です。
しかし、1割程度で金玉つまり精巣に痛みがでてきます。
がんで亡くなる方の統計を見てみると全体に占める割合は非常に少ないです。
しかし、放置してしまえば他の部分にも転移を起こすので、結果として命を落とす危険もあります。

転移の危険を考えれば、早期に治療をしたほうが良い病気です。
検査は触診、血液検査、超音波検査などが行われます。
もしがん化していることがわかれば、対処法としては腫瘍ごと精巣を取り出す方法が一般的です。
その後は、経過観察を行いつつ再発や転移のリスクがあるならば抗がん剤の投与や放射線治療を行っていきます。
手術をした後の再発は、早期ならば抗がん剤の投与を数ヶ月行うだけで抑えられます。
なお片側で発症したとすれば、その反対側でも発症する確率は普通の人の20倍もあるとされています。
従って、手術後はその点にも注意しなければいけません。