イベルメクチンの副作用は少ないです。しかし、それはあくまでも一般的な投与量であれば、の話。
疥癬(かいせん)や腸管糞線虫症の治療薬として用いた場合はほとんど副作用はありません。しかし、COVID19用に飲む場合は、服用量が多いとされています。
一般的なイベルメクチンの投与量
疥癬治療
イベルメクチンとして、体重1kg当たり約0.2mgを1回経口投与。 体重60kgであれば、1回12~24mg。
腸管糞線虫症治療
イベルメクチンとして、体重1㎏あたり約0.2mgを2週間間隔で2回経口投与。体重60kgであれば、1回12~24mg。
これに対して、コロナ治療は以下の通り。
コロナ治療で用いるイベルメクチンの投与量
1回につき体重1㎏あたり約0.2~0.4mgです。体重60kgであれば、1回12~24mg。
しかし、コロナ治療の場合は1日1回、5日間、または回復するまで服用となりますので、通常よりもかなり多く飲むことになります。
この場合、イベルメクチンの副作用の発生率は通常より上がると考えられます。
そこで、イベルメクチンの主な副作用について予め知っておきましょう。

イベルメクチンの副作用
重い副作用
一般の投与ではめったにない(頻度不明)ですが、初期症状等に念のため注意が必要です。
重い皮膚・粘膜障害
発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
肝臓の障害
だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
血小板減少
鼻血、歯肉出血、血尿、皮下出血(血豆・青あざ)、血が止まりにくい。
その他
吐き気、吐く、下痢
外国で実施された腸管糞線虫症を対象とした臨床試験では11.0%の副作用が確認され、吐き気(吐く)と下痢がそれぞれ1.8%認められました。
発疹、かゆみ、めまい
上記と同じ試験では11.0%の副作用中、めまいが2.7%、発疹、かゆみがそれぞれ2.7%認められました。
肝機能異常、好酸球数増加
副作用は疥癬の投与で肝機能異常が0.4%、腸管糞線虫症の投与で好酸球数増加が1.2%認められました。
まとめ
以上がイベルメクチンの副作用になります。
服用する場合は注意し、重篤な副作用が出たら服用は中止しましょう。
また、コロナ治療で飲む場合は、体重などによって分量が異なります。飲み方の記事を参考にして下さいませ。