エストロゲンは、日常のさまざまな悪習慣が原因で不足します。
美しく健康な髪を保つためにはエストロゲンが欠かせません。薄毛を改善するために、できるだけ安定してエストロゲンを分泌させたいですよね。
しかしエストロゲンは、日常におけるさまざまな悪習慣によって、簡単に分泌が妨げられてしまいます。
エストロゲンが減少する原因
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では、それぞれの原因について順番に見ていきましょう。
ストレスでエストロゲンが減少
ストレスは、エストロゲンが不足する一番の原因といわれています。ストレスを感じると、エストロゲンの材料がどんどん奪われていくからです。
エストロゲンは、肝臓で合成されるコレステロールが材料のホルモンです。
女性ホルモンの他にコレステロールを材料とするホルモンとして、コルチゾールが挙げられます。
コルチゾールとは、抗ストレスの働きを持つストレスホルモンの一種です。
通常、コルチゾールはストレスに反応して分泌されます。
コルチゾールの役割は、交感神経を刺激し、脈拍や血圧を上昇させることで、ストレスに対し心身が適応できるよう調整することです。
エストロゲンやコルチゾールはコレステロールから合成されます。
これらのホルモンがバランスよく分泌されることで、私たちの身体は正常に機能できるのです。

すると、コルチゾールと同じ材料でできているエストロゲンの分泌量も減ってしまうのです。
このように、大きなストレスを感じるとコルチゾールの生成が増える影響で、エストロゲンは減少してしまいます。
生活習慣の乱れでエストロゲンが減少
生活習慣が乱れていると、あらゆる病気や症状の原因になります。薄毛も例外ではありません。規則正しい生活を送らなければ、体内のエストロゲンはどんどん減少し、薄毛になってしまうのです。
以下、髪に悪い生活習慣と、その理由についてまとめてみました。
睡眠不足
偏った食生活
タバコ
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睡眠不足や偏った食生活、喫煙などが習慣づいていると、エストロゲンの分泌は減る一方です。上の表に該当するようなことは避け、生活習慣を正してエストロゲンの分泌を妨げないようにしましょう。
加齢でエストロゲンが減少
エストロゲンは、年齢を重ねるごとに分泌量が減っていきます。
エストロゲンの分泌量がもっとも安定しているのは、20代前半から40代半ばにかけての時期です。

更年期になると、エストロゲンの分泌量はそれまでより極端に低下してしまいます。
エストロゲンは、脳の視床下部から指令を受け、卵巣で分泌されるホルモンです。
卵巣自体がエストロゲンを作り出しているわけではなく、卵巣の中にある卵子の元となる細胞、卵胞から分泌されます。
しかし、更年期になるとこの卵胞の数が減ってしまうのです。卵胞が少なくなると、当然そこから分泌されるエストロゲンの量も減少してしまいます。
加齢によってエストロゲンの分泌量が少なくなるのは、卵胞の減少が影響するのです。
冷えでエストロゲンが減少
冷えも女性の身体には大きな影響を与えます。
身体が冷えると、全身の血流が悪くなってしまいます。
特にお腹は卵巣に近いため、お腹が冷えて血流が悪くなると、卵巣の機能が低下しやすいのです。
卵巣の機能が正常に働かなくなると、そこで分泌されるエストロゲンの量も自然と減ってしまいます。
身体が冷えてしまうのには、以下のような原因があります。
- 冷たい食べ物や飲み物を多く摂る
- 湯船につからずシャワーだけで済ませてしまう
- デスクワークで身体をまったく動かさない
- 締め付けの強い衣類や下着をよく着る
女性にとって冷えは天敵です。身体が冷えて卵巣の機能がにぶれば、エストロゲンの分泌量も低下します。さらにはエストロゲンの低下によって、妊娠しづらい身体になる恐れもあるのです。
日常生活の中で、上のリストに挙げたことに気を付け、過度に身体を冷やさないようにしましょう。
