カポジ肉腫にならないためにはヒトヘルペスウイルス8に感染しないことです。
今のところ、カポジ肉腫の予防策は、ヒトヘルペスウイルス8に感染する機会を減らして、ヒトヘルペスウイルス8に感染した人がカポジ肉腫を発症させないようにするしかないのです。
しかし、日本ではカポジ肉腫はHIV患者から発症します。

ここではHIV感染の予防策を紹介します。
- コンドームを着用する
- 不特定多数の人とセックスしない
- HIV予防薬「PrEP(プレップ)」の使用を検討
コンドームを着用する
コンドームの着用は一番有効なHIV感染予防策です。
正しくコンドームを着用していれば、性器と粘膜の直接的な接触が避けられます。
そのためHIVをはじめほとんどの性病から自身を守れます。
コンドームの着用は、膣性交のほか、アナルセックスやオーラルセックスなどあらゆる性行為でHIVの予防になるのです。
不特定多数の人とセックスしない
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、「不特定多数のセックスパートナーがいる人は性感染症にかかりやすい」という調査結果を出しています。
HIV感染を避けるためにも、セックスパートナーをひとりに絞りましょう。

パートナーがその誰かからHIVウイルスをもらっている危険性があるからです。
お互いがお互いとしか性行為を行わないという信頼関係もHIV感染予防として必要不可欠です。
HIV予防薬「PrEP(プレップ)」の使用を検討
2017年現在、新しいHIV感染予防薬「PrEP(プレップ)」が世界でも注目を浴びています。
毎月12万円と薬剤費が高額なため日本ではまだほとんど話題になっていません。

ここでは簡単に「PrEP」を紹介したいと思います。
「PrEP」は抗ウイルス薬を1日1錠毎日飲み続けることで、体内にHIVウイルスが入り込んでもウイルスが増殖しない体を作ります。
イギリスの「PROUD研究」では、「PrEP」によって感染リスクを86%下げられるとしています。
それらの結果を受け、WHO(世界保健機関)もPrEPを推奨しています。
薬剤費は「PrEP(国内薬品名:ツルバダ)」は1錠約4000円で、毎日服用するとなると毎月12万円ほどかかります。
しかし、日本でも海外からジェネリック医薬品を安価で購入する人も増えてきています。
「PrEP」は今後HIV対策のメインストリームとなり得る予防策です。
