ED治療薬

カマグラは勃起の頻度と勃起維持率を大幅に上げる

カマグラって本当に効果あるの?そう疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、カマグラの成分・シルデナフィルについて臨床試験結果を紹介しています。

シルデナフィルの臨床試験ではほとんどの被験者が効果を実感

カマグラの主成分シルデナフィルで行われた国内の臨床試験では、多くの被験者がEDの改善を実感しています。

シルデナフィルの試験は、IIEF(国際勃起機能スコア)の問診票のうち、挿入の頻度に関する質問と勃起の維持に関する質問のスコアにより結果を出しています。

試験前と、それぞれ薬剤の分量を分けてスコアの平均値を算出しています。

なお、IIEFとは、EDの診断において、国際的な基準である問診票です。IIEFに関して詳しくはこちらを参照ください。

【臨床試験に用いられたIIEFの問診】

  • ここ 4 週間、性交を試みた時、何回挿入することができましたか?
  • ここ 4 週間、性交中、挿入後何回勃起を維持することができましたか?

【質問への回答スコア】

性交の試み一度もなし 0
毎回又はほぼ毎回(10 回中 9 回以上)  5
おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数:10回中 7 回程度) 4
時々(10 回中 5 回) 3
たまに (半分よりかなり下回る回数:10回中 3 回程度) 2
全くなし又はほとんどなし(10回中 1 回以下) 1

【シルデナフィル投与前後の平均スコア】

投与前 25mg 50mg 100mg
挿入の頻度 1.65 3.52 3.82 3.80
勃起の維持 1.30 2.97 3.53 3.60

参考:バイアグラ錠 勃起機能治療剤 医薬品インタビューフォーム/ファイザー株式会社 :PDF 

挿入の頻度と勃起の維持、どちらの結果も、投与前とはスコアが2倍以上上昇しています。

勃起の頻度では最大2.3倍、勃起の維持では最大2.7倍スコアが上昇しているのです。

の試験から、カマグラでも同じ効果が得られるとされています。

EDの原因によってカマグラの効果は異なる

EDの原因によってもカマグラの効果は異なります。カマグラが効きにくいケースについては前述しました。

ここでは、シルデナフィルの臨床試験において、糖尿病によるED患者、加齢によるED患者の2種類に分けて、試験の結果を紹介します。

※臨床試験に関しては、上記と同じIIEFの挿入の頻度・勃起の維持に関する項目が用いられています。

カマグラは糖尿病が原因のEDに対しては効果が下がる

アメリカの臨床試験によれば、糖尿病による器質性EDの患者に対しては、カマグラを含むシルデナフィルの効果は下がります。

投与前 シルデナフィル25~100mg投与の平均
挿入の頻度 1.7 3.17
勃起の維持 1.4 2.89

参考:バイアグラ錠 勃起機能治療剤 医薬品インタビューフォーム/ファイザー株式会社 :PDF

糖尿病を患うと、神経性の器質性EDになる可能性が高いです。

そこで、糖尿病による器質性ED患者に対してIIEFを用いた臨床試験を行ってみたところ、挿入の頻度の項目に対しては1.8倍スコアが上昇しました。

勃起の維持の項目に対しては2倍ほどスコアが上がっています。

他のEDに比べると試験よりは少なく、上昇率が低く、効果が出にくいとの結果が出ているのです。

カマグラは高齢者のED患者にも効果がある

高齢者のED患者を対象に行われた臨床試験では、年齢差に関係なく、カマグラは有効とされています。

65歳未満、65歳以上のいずれの高齢者でもスコアは上昇したのです。

ただし、65歳以上の高齢者に関しては、25gのシルデナフィルの場合、効果が出にくいという面もあるのです。

【65歳未満の高齢者】

投与前 25mg 50mg 100mg
挿入の頻度 1.67 3.62 3.87 3.96
勃起の維持 1.28 3.12 3.59 3.68

【65歳以上の高齢者】

投与前 25mg 50mg 100mg
挿入の頻度 1.72 3.25 3.84 3.73
勃起の維持 1.19 2.25 3.63 3.40

参考:バイアグラ錠 勃起機能治療剤 医薬品インタビューフォーム/ファイザー株式会社 :PDF

まとめ

カマグラの有効成分シルデナフィルの効果を調べた試験では、被験者の多くがED改善を実感しています。また、EDの原因によってカマグラの効果は左右されるのです。