バルデナフィルは、血管を広げる体内の物質が正常に働くように作用します。
この作用が陰茎の勃起を助け、ED治療の効果を発揮するのです。

では、まず勃起の仕組み、それからバルデナフィルの働きを見ていきましょう。
勃起の仕組み
勃起は、陰茎に血液が溜まることで成立します。
陰茎内には、海綿体と呼ばれるスポンジ状の器官があります。

ここに血液が流れ込むことで、海綿体がふくらみ、陰茎が大きく、硬くなるのです。
海綿体のなかには、平滑筋という筋肉があります。この平滑筋がゆるむと、海綿体に血液が溜まるのです。
平滑筋は、cGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が働くことでゆるみます。
一方、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素は、cGMPを分解して平滑筋を収縮させます。
脳が性的刺激を受けると、陰茎のなかでcGMPが増えて勃起します。
射精などで性的興奮がおさまるとPDE5がcGMPを分解し、陰茎を元の状態に戻します。
バルデナフィルはPDE5を阻害する
バルデナフィルは、PDE5を抑えることにより、cGMPの働きを助けて勃起を促します。
この効果から、バルデナフィルはPDE5阻害剤とも呼ばれるのです。
何らかの原因でcGMPが少なくなったり、PDE5が過剰に出たりすると、十分な勃起ができなくなってしまいます。
バルデナフィルはPDE5の働きを邪魔して、正常な勃起をサポートするのです。