ヒルドイドは医療用医薬品ですので、残念ながら処方箋なしで購入することはできません。
H3:ヒルドイドは医師に処方してもらう「医療用医薬品」
処方箋がなければ購入できない薬のことを「医療用医薬品」といいます。
ヒルドイドは「医療用医薬品」ですので、医師が出した処方箋にもとづいて調剤してもらい、受け取ることになります。

これに対して、処方箋なしで購入できる薬は「一般用医薬品等(OTC医薬品)」と呼ばれます。調剤薬局やドラッグストアなどで、誰でも入手することが可能です。
ヘパリン類似物質が含まれる商品は、一般用医薬品のなかでも「第2類医薬品」に分類できます。
「第2類医薬品」は依存性があるなど、薬剤師または登録販売者が情報提供に努めなければいけない薬です。
H3:ヒルドイドの目的外の処方が問題になっている
昨今はヒルドイドを本来の目的以外で使うために処方してもらう人が増加しており、大きな問題になっています。
中央社会保険医療協議会の資料「外来医療(その3)」では、医療用医薬品である血行促進・皮膚保湿剤(ヘパリンナトリウム、ヘパリン類似物質)を小児のアトピー治療用として処方してもらいながら、他の目的で使用しているケースについて指摘されています。
同資料によると、日本皮膚科学会より「医療用ヘパリン類似物質製剤の目的外の処方が2014年ころから増えている」との注意喚起があったとのこと。[注1]。
[注1]中央社会保険医療協議会(厚生労働省):外来医療(その3)[pdf]
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000183042.pdf
以上のように、本来の目的以外でヒルドイドを処方してもらうことはできません。また、偽って処方してもらうことは大きな問題です。
ヒルドイドを使ってみたいという場合は、市販薬で代用する方法がベストでしょう。