ヒルドイドは、出血性疾患の人の使用は禁忌となっています。
また、ヒルドイドを使って一度でもアレルギーが起こったことがある人は、使用を避けてください。
妊娠中・授乳中にヒルドイドを使ったときの安全性もわかっていないので、使うときは医師との相談が必要です。
出血性疾患の人は禁忌
出血性疾患の人は、ヒルドイドを使ってはなりません。
ヒルドイドには、血を固まりにくくしたり、血流の量を増やしたりする作用があります。
そのため、出血性疾患の人が使用すると、少量の出血でも止まらなくなる危険性があるのです。
例えば、血友病や血小板減少症、紫斑病などにかかっている人は、ヒルドイドを使えません。そのほか、少しの出血でも命にかかわるような症状になり得る人は、使用を禁止されています。
血液に関係する病気の人は、自己判断で安易にヒルドイドを使わないでください。
以前アレルギーが起こった人は使わない
以前にヒルドイドを使ってアレルギーを起こした経験があるなら、使用は控えましょう。
アレルギーは、一度でも発症したら完治することは稀です。そのため、一度ヒルドイドでアレルギーを起こした人は、再びアレルギーが起こる危険性が高いと言えます。
ヒルドイドの主成分であるヘパリン類似物質のほか、添加物にもアレルギーが起こる場合があります。
妊娠・授乳中の人は注意
妊娠中・授乳中の女性がヒルドイドを使って問題がないかどうか、いまのところわかっていません。
妊娠中や授乳中に懸念されることは、ヒルドイドを使うことで赤ちゃんに及ぶ悪影響です。
ヒルドイドの成分の影響で、赤ちゃんの成長が邪魔される可能性があります。
その決定的なデータはなく、危険だとも安全だとも言い切れないのです。
安全だと言い切れない以上は、できる限り使用を控えた方がよいでしょう。
妊娠中・授乳中にヒルドイドを使いたい場合、医師としっかり相談してください。
授乳婦さんの場合、乳汁に薬の成分が混ざる可能性があります。
そうなると、赤ちゃんがヒルドイドの成分を飲んでしまうことになるので、注意が必要なのです。
