マーベロンの禁忌事項は、大きく4種類に分けられます。血栓症に関係するもの、性器癌に関するもの、肝臓に関するもの、それ以外です。
【マーベロンの禁忌事項】
血栓症に関する禁忌事項 |
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性器癌に関する禁忌事項 |
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肝障害に関する禁忌事項 |
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その他 |
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これらの禁忌事項は、マーベロンに限らず、ピル全般に言えます。それぞれ見ていきましょう。
血栓症に関する禁忌事項
マーベロンは、血栓症のリスクが高いため、血栓症に関する禁忌事項も多くなっています。
マーベロンは、血栓性を過去に発症させていたり、血栓を起こすリスクの高かったりする人は、飲んではいけません。


35歳未満の喫煙者と、35歳以上の喫煙者では、血栓症のリスクが大きく異なることが見て取れます。
また、血栓症のリスクは、1日15本以上の喫煙によって著しく増加するとされているのです。

マーベロンを服用する際は、禁煙しましょう。
性器癌に関する禁忌事項
マーベロンを始め、ピルの服用では、性器癌に関する禁忌事項が記載されています。
マーベロンに含まれるエストロゲンによって、性器癌が悪化する可能性があります。

また、原因が不明な不正出血は、性器癌の可能性があるからです。
不正出血が性器癌だった場合、癌の進行を悪化させてしまいます。
肝障害に関する禁忌事項
マーベロンを始め、ピルの服用では、肝障害に関する禁忌事項が記載されています。
国内で行われたマーベロンの臨床試験では、重篤な肝障害は発生しませんでした。
しかし、別の女性ホルモン合成剤では、黄疸や胆汁うっ滞性肝障害が生じています。
そのため、肝障害の人がマーベロンを服用すると、肝障害が悪化する可能性があるため、禁忌とされています。
その他の禁忌事項
他にも、さまざまな禁忌事項があります。
例えば、マーベロンに含まれるエストロゲンは、骨の成長を停止させます。

また、マーベロンは、妊婦が服用することを考慮されていないため、安全性が確立されていません。
他にも、マーベロンを服用しつつ授乳してしまうと、授乳を通して乳児にもエストロゲンが移行することがわかっています。
