マーベロン

マーベロンは避妊以外にも効果がある

マーベロンは避妊以外にもさまざまな効果があります。

マーベロンは避妊以外では以下のような症状の改善や治療に用いられます。

  • 月経痛の軽減
  • 月経不順の改善
  • 月経過多の軽減
  • 月経前症候群の軽減
  • 自律神経失調症の軽減
  • 子宮内膜症のリスクの低下
  • 子宮体ガンと卵巣ガンの予防
  • ニキビの改善
  • 不妊治療

それぞれ詳しく見ていきましょう。

マーベロンで月経痛が軽減される

マーベロンの服用で、月経痛が軽減されます。

月経痛の原因は、黄体ホルモンです。また、黄体ホルモンの分泌は、排卵によって生じます。

そこで、黄体ホルモンの分泌を抑えることで、生理痛は防ぐのです。

マーベロンの服用で排卵を抑制し、黄体ホルモンの分泌も抑えると、月経痛は軽減できます。

マーベロンで月経不順が改善できる

マーベロンの服用で、月経不順が改善できます。

生理不順の原因はストレスやダイエットによるホルモンバランスの乱れであることが多いです。

ホルモンバランスが原因で月経不順が生じている場合は、マーベロンを服用することで、生理が周期的に起こるようにします。

月経不順の治療は数カ月から数年かかると言われており、長期的にマーベロンを服用し続けることになります。

マーベロンで過多月経を軽減できる

マーベロンの服用で過多月経が軽減されます。

過多月経とは、生理の出血量が150ml以上あることを言います。

過多月経には2種類あります。

  • ホルモンの分泌異常や子宮内膜の異常が原因の機能性過多月経
  • 何らかの疾患が原因の器質性過多月経

マーベロンは、機能性過多月経の場合に有効です。

ホルモンバランスの異常をマーベロンで正すことで、過多月経を軽減できます。

マーベロンで月経前症候群(PMS)を改善できる

マーベロンの服用で、PMSが改善できます。

PMSとは、月経の1週間から2週間前から、身体的・精神的に不快な症状を感じることです。

PMSは、黄体ホルモンが増加し、心のバランスを整えるセロトニンが減少することで起きると考えられています。

マーベロンを服用することで、黄体ホルモンが増加しすぎずバランスを保てるので、PMSも改善するのです。

マーベロンで自律神経失調症を改善できる

マーベロンの服用で、自律神経失調症を解消できます。

自律神経失調症とは、めまいやふらつき、倦怠感や頭痛などさまざまな症状を生じさせます。

ホルモンを分泌する脳の部位と自律神経を制御する脳の部位が近いため、ホルモンバランスが乱れると、自律神経失調症を引き起こすのです。

マーベロンの服用によってホルモンバランスを整えると、自律神経失調症も改善できます。

マーベロンの服用で子宮内膜症を改善できる

マーベロンの服用で、子宮内膜症を予防できます。

子宮内膜症とは、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、子宮の外側にもできてしまうことです。

子宮以外に内膜ができると、血液や内膜そのものを体外に排出できず、月経の度に炎症を起こします。

子宮以外の内膜も、通常の子宮内膜と同様に、女性ホルモンの影響を受けて増殖・出血を繰り返すのです。

マーベロンを服用すると、排卵が止まるので、子宮内膜の増殖を抑制できます。

休薬期間には月経(消退出血)が生じますが、子宮内膜そのものが薄くなるため、出血や痛みが軽くなります。

マーベロンで卵巣がんと子宮体がんの予防ができる

マーベロンの服用で、卵巣がんと子宮体がんの予防ができます。

卵巣がんに関しては、マーベロンの服用で排卵が抑制され、卵巣が傷つきにくくなることから、卵巣がんを予防できると考えられています。

半年間の服用で40%、5年以上服用で60%、10年以上服用で80%発症率が下がるのです。子宮体がんに関しては、明確なメカニズムは不明です。

しかし、マーベロンを1年以上服用することで40%、4年間の服用で60%発症率が下がるとされています。

服用を中止しても、15年以上予防効果が続くとされています。

マーベロンでニキビが改善できる

マーベロンの服用で、ニキビが改善できます。

マーベロンに含まれる卵胞ホルモンは、男性ホルモンを抑えるので、ニキビに有効なのです。

ニキビの原因は、男性ホルモンとされています。

女性の場合、ストレスを感じたり、交感神経が乱れると、男性ホルモンが多く分泌され、ニキビができやすくなるのです。

マーベロンは他のピルよりもニキビ治療に向いていると言われており、ニキビが悪化するなどの副作用が少ないとされています。

マーベロンは不妊治療に向いている

マーベロンは、不妊治療で用いられます。

マーベロンを服用すると、排卵が抑制され、卵巣を休められるのです。

卵巣を休められると、次の周期で卵子の質が高まり、精子を受精する可能性が高くなります。

20代からピルを服用し続けることで、卵子の老化を防げて、高齢妊娠の確率も上がるのです。