ヤーズは、日本国内では市販されていません。
なぜなら、ヤーズは処方箋医薬品に分類されるからです。
処方箋医薬品とは、医師の処方が必要な薬のこと。
病院で医師の処方を受けなければいけないため、ドラッグストアや通販サイトでは取り扱われません。
以前、ピルの市販について、厚生労働省で議論されたことはあります。
しかし、安全性や薬機法などの法律を守るという主旨のもとで否決され、市販化は見送りとなりました。
ピルの市販化が可能となる社会になるために、議論を呼びかける声もあります。
一方、ピルの市販化が、意図しない妊娠を招いてしまう恐れがあることも指摘されています。

ピルが市販化された場合、ピルを使う代わりにコンドームを使用しない人が増加する可能性があります。
ピルはコンドームよりも避妊率が高い一方、飲み忘れや間違った服用方法が原因で効果を発揮しない事があるのです。
間違った服用方法に気づかないまま、コンドームをつけずに性交渉を行った結果、望まぬ妊娠をしてしまう恐れもあります。
医療分野で議論されていることの1つに、オンライン診療の是非があります。

厚生労働省は、対面診療を組み合わせる必要性を掲げており「(ピルの処方は)オンラインでの診療で完結してはならない」というスタンスをとっています。