ヤーズは月経困難症を治療するために作られていた超低用量ピルです。
日本でも月経困難症の治療薬として承認されています。
月経困難症とは、月経の始まりと共に下腹部に痛みが生じたり、頭痛や悪心に嘔吐などを伴うものです。
一般的には生理痛と同じ意味で使われている言葉で、女性を悩ませる原因となっています。
機能性月経困難症はホルモンのいたずらとも呼ばれ、特に黄体ホルモンが影響します。

一方、器質性月経困難症は子宮の異常によるもので、20代前半から良くみられるようになるのが特徴です。
ヤーズは月経困難症で引き起こされる痛みの原因・プロスタグランジンの生成を抑制します。
これにより、生理痛の辛い症状が軽減できるのです。
海外においては、避妊や生理前症候群のPMS治療にも使われているので、女性の幅広い悩みに応えてくれます。
ヤーズを服用すると、女性ホルモンの分泌がなだらかになるので、排卵が抑制されて、卵巣や子宮を休ませることができます。
結果的に生理が軽くなるので、月経困難症の痛みから緩和されます。
しかし、あくまでも対症療法的な治療法なので、器質的疾患自体は改善しません。服用をやめれば再び痛みなどに悩むことになります。