ヤーズは、経口黄体ホルモン・卵胞ホルモン混合月経困難症治療剤です。
これらの黄体ホルモン・卵胞ホルモンを総称して女性ホルモンと呼び、ヤーズは月経困難症を治します。
ヤーズの添付文書には、避妊薬としては使用しないことが記載されていますが、海外では避妊薬としても使われています。
また、薬剤の性質上、避妊効果は実際は確実です。
日本では、保険適用がされないため、避妊目的の場合は自由診療となっています。
ただ、子宮内膜症の治療目的で使用して避妊を並行して行いたい場合は、ヤーズが有効です。

なぜ日本では避妊薬として使わないという記載がされているのでしょうか?

それは、製薬会社側で厚生労働省に保険適用の薬として申請する際に、月経困難症の治療薬で申請したためです。
そのため、説明書に「避妊薬ではありません」という記載事項が設けられているのです。
事実、海外のほとんどの国では低用量ピルという位置づけで、避妊目的に使用されています。
効果に関しては、マーベロンなどの自費で処方されるピルと比べても劣っているわけではありません。
避妊目的で使用するときには安心してよいでしょう。