中絶手術が可能な期間は、妊娠5週目から21週目とされています。
母体の生命と健康を保護する母体保護法により、妊娠21週6日までと定められています。
未熟児の保育は妊娠22週を過ぎることで生存できる可能性があります。
妊娠週は、最終月経の初めの日を0日目と数え、その日から7日目までが妊娠0週、8日から14日目までが妊娠1週と数えます。
そのため、生理が予定日よりも遅れていて妊娠が分かった場合には、既に妊娠4週から5週になっていることが多いです。
4週で1ヶ月と数えることになるため、通常の数え方とは異なります。
妊娠11週目程度までの初期中絶手術では、吸引法と掻爬法が一般的です。
吸引法は、子宮内の妊娠組織を吸引する方法、掻爬法は、スプーン状の器具を使い妊娠組織を掻き出す方法です。
ただし、子宮の出口である子宮頚管を広げる前処理は出産したことのない人の場合、痛みを感じることがあります。
妊娠週数が大きくなるほど母体への負担は増すため、中絶する期間は妊娠11週から12週目程度が多いです。

12週以降を過ぎた場合には、人工的に陣痛を起こし、分娩と同じ状態で胎児を外に出す中絶手術を行うことになります。
そのため、母体への負担が大きくなり、中期中絶となるため、死産として役所に届出を出す事になるのです。
月経予定日から1週間目の妊娠5週目から手術は可能です。
しかし、胎児が小さすぎたり、子宮口が開きにくいなどの理由により、妊娠6週目以降が多くなります。