低用量ピル・マーベロンにはどんな効果があるのでしょうか。
この記事では、マーベロンの効果や作用機序について解説します。
マーベロンは排卵を抑制させる
マーベロンは排卵を抑制させることで、妊娠を防ぎます。

体内のホルモン量を一定に保つことで、避妊するのです。
体内でホルモン量が一定に保たれると、「妊娠した状態」とホルモンバランスが同じになるので、脳は妊娠していると勘違いし、排卵を起こしません。
排卵が起きないから、妊娠もしない。
マーベロンは精子を子宮に進入させにくくする
マーベロンは、精子を子宮に入りにくくさせます。
マーベロンの服用を続けると、子宮入口を満たす頸管粘液が少量で粘り気を持っており、精子が入りにくくなるのです。
頸管粘液は、排卵期には精子を受け入れますが、排卵期以外には精子の防ぐ存在です。
通常、排卵の準備が整っていると、頸管粘液の分泌が増えて粘り気が下がり、精子が進入しやすくなります。
しかし、マーベロンを服用していると、マーベロンの黄体ホルモンの働きによって、頸管粘液が分泌されず、粘り気を保ったままになるのです。

マーベロンは精子の着床を邪魔する
マーベロンは、精子の着床を邪魔します。

子宮内膜とは、子宮の内側を覆う粘膜で、受精卵を受け入れるベッドです。
子宮内膜に受精卵が着床しなかった場合、剥がれて生理になります。
なお、マーベロンの服用をやめれば子宮内膜は服用前のように形成されます。
マーベロンの避妊成功率は99.9%
マーベロンを正しく服用すると、99.9%避妊ができます。
マーベロンの効果と安全性・実用性を調べた国内の臨床試験によると、992例の中で、妊娠したのは1例だけです。確率でいうと、99.9%避妊に成功しています。
ただし、飲み忘れも含めると、避妊率は約92%まで下がってしまうのです。
マーベロンの服用を習慣付けて、正しく服用しましょう。
まとめ
マーベロンは低用量ピルです。マーベロンを服用すると、排卵が抑制されます。
他にも、精子を子宮に進入しにくくしたり、受精卵の着床を邪魔したりする効果があるのです。
