抗不整脈薬の副作用は、薬の種類によって異なります。
頭痛や吐き気といった軽いものから、低血糖や肝障害など、症状は様々です。

抗不整脈薬を使うことで、不整脈が悪化したり、別の不整脈が起こったりする可能性があります。
抗不整脈薬の副作用について見ていきましょう。
症状は薬の種類によって異なる
抗不整脈薬は、作用の違う薬がたくさんあり、副作用の症状はそれぞれ違いがあります。以下の表は、多くの抗不整脈薬で起こる副作用をまとめたものです。
抗不整脈薬の主な副作用
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まれに、以下の重大な副作用が起こる可能性もあります。
抗不整脈薬の重大な副作用
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副作用が起こる頻度は、薬によって異なります。頭痛や吐き気などの症状がひどければ、医師に相談しましょう。
重い症状が出たら薬の服用を中止し、病院で処置を受けましょう。
抗不整脈薬で不整脈が悪化することも
抗不整脈薬を使うことで、催不整脈作用が起こる場合があります。
催不整脈作用とは、薬剤によって不整脈が悪化したり、今起こっているものとは異なる種類の不整脈が新たに発生したりすることです。
催不整脈作用の特徴として、QT延長が起こります。
QT延長とは、心臓が収縮してから、収縮前の状態に戻るまでの時間(QT時間)が延びてしまうことです。
QT延長が起こると脈が乱れ、立ちくらみや動悸、不快感などの症状があらわれます。
重度のものだと、全身の痙攣や失神が起こり、最悪の場合、死に至る危険もあるのです。

催不整脈作用が起こりやすいのは、高齢者や基礎心疾患のある人とされています。
催不整脈作用が起こりやすいとされる人が、抗不整脈薬をつかう場合、定期的に心電図検査を受ける必要があります。
また、薬の用量が多いと、催不整脈作用が起こるリスクが高まります。

抗不整脈薬を使うときは、決められた用法、用量を守りましょう。