FAGAメソセラピーとは、ミノキシジルなどの発毛を促進させる薬剤を、頭皮に直接注射する治療法です。

治療に使用する成分はクリニックによって異なりますが、主に以下の薬剤が使用されます。
薬剤の成分 | 薬剤の効果・効能 |
ミノキシジル | 毛細血管を拡張させ、髪に必要な栄養を毛根まで届ける |
コエンザイム | 細胞の再生に不可欠なエネルギーを作り、頭皮の血流を改善させる |
IGF-1(インスリン様成長因子) | 毛母細胞を活性化させ、成長期を長しくしたり発毛を促したりする |
bFGF(線維芽細胞増殖因子) | 頭皮の血流を改善させ、毛包の活性化を促す |
VEGF(血管内皮増殖因子) | 新しく血管を作り、頭皮に回る血量の増加を促す |
IGF-1やbFGF、VEGFはどれも成長因子の1つです。
成長因子とはタンパク質の一種で、体内の細胞を成長させたり、細胞分裂を促す働きを持っていたりします。
FAGAメソセラピーは発毛効果が高いため、薄毛の症状が広範囲にわたっている「びまん性脱毛症」におすすめの治療法です。
また、内服薬や外用薬では薄毛が改善しなかった人にも、FAGAメソセラピーは高い効果を発揮するでしょう。
FAGAメソセラピーのメリット・デメリット
FAGAメソセラピーのメリットは、脱毛症状の起きている部分に直接、成長因子を届けられます。
薄毛の原因は、ヘアサイクルの乱れによって抜け毛が増えることです。

頭皮に直接注入するので、内服薬を飲んだり、育毛剤などの外用薬を頭皮に塗ったりするより、高い効果を得られます。
頭皮に注射と聞くと心配になりますが、痛みはほぼありません。
施術の際は、頭皮を冷やして感覚を麻痺させるからです。
FAGAメソセラピーのデメリットは、術後に痛みが残ることです。
施術のあと、針を刺した部分が赤く腫れる人がいるのです
。腫れが悪化しないよう、治療を受けた翌日は血流を促進させる飲酒や入浴、運動などの行為は禁止されます。

FAGAメソセラピーの費用
FAGAメソセラピーでの1回の注射は、安くて8,000円、高くて80,000円です。
なぜこれほど費用に差があるのかというと、症状の重さによって治療費が異なるからです。
こうした場合の治療費は、高く見積もっておよそ80,000円から240,000円ほどになるでしょう。
しかし、脱毛部分が頭部全体にわたるほど広い場合は、FAGAメソセラピーでの注射を何か月もかけて繰り返し行わなければなりません。
当然ですが、治療期間が長引くほど費用はかさんでいきます。
脱毛症状がひどく治療期間が長い場合の治療費は、およそ110,000円から960,000円にものぼるでしょう。
FAGAメソセラピーは、施術するクリニックによって費用が異なります。実際に来院する前に、クリニックのサイトで費用を調べておきましょう。
