陰茎海綿体注射は、陰茎を強制的に勃起させるため、ほとんどのEDに対して有効とされています。

EDの治療法の中で最も効果が高く、ED患者の最終兵器と言われているのです。
しかし上述したように、治療費は決して安くありません。そのため、陰茎海綿体注射は、ED治療薬を服用しても効果がなかった患者に推奨されています。
陰茎海綿体注射は、以下の患者におすすめです。
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それぞれ見ていきましょう。
常用薬や持病の関係でED治療薬が飲めない
陰茎海綿体注射は、常用薬や持病の関係で、ED治療薬を飲めない患者も利用できます。
バイアグラに代表されるED治療薬は、心筋梗塞などのニトロ系薬剤を使用していたり、肝臓疾患を抱えていると服用できません。
しかし、陰茎海綿体注射は直接陰茎に注射するため、薬剤も陰茎に留まります。
そのため、常用薬や他の臓器にも影響を与えないのです。
心因性ED
陰茎海綿体注射は、患者の精神面の影響を受けないため、心因性EDの人にも有効です。
心因性EDの原因は、ストレスやトラウマなどの心理的な要因により勃起しにくい人を言います。

心理的な理由により興奮を感じられず、勃起できないのです。
ED治療薬の効果は、勃起機能を低下させる物質の抑制なので、もともと勃起しない心因性EDには効果がありません。
陰茎海綿体注射は、海綿体に薬剤を直に注ぎ込むので、性欲の有無すら関係ありません。

ED治療薬では効果が出なかった人にもおすすめです。
神経系の器質性ED
陰茎海綿体注射は、神経の損傷によって勃起不全を起こす、器質性EDの患者にも有効です。
器質性EDの原因は、生活習慣病や加齢、手術の後遺症などです。

これらの理由で神経が傷つくと、脳で感じた性的興奮が陰茎まで伝えられず、勃起ができなくなるのです。
陰茎海綿体注射は、陰茎に薬剤を直に注入するので、脳からの神経伝達が不要なのです。