「生活習慣には気を付けているのに、最近髪が薄くなった気がする……」とお悩みではありませんか?
実はその薄毛は、シャンプーのやり方が問題なのかもしれません。こうしたヘアケア用品は髪をきれいに保つために使われますが、使い方を間違えると頭皮にダメージを与えてしまいます。
シャンプーの種類
そもそもシャンプーとは、頭皮や髪の毛の汚れを落とし、清潔な状態に保つ目的で使うものです。
これだけ聞くと、「シャンプーは頭皮環境を整えてくれるのに、どうしてそれで薄毛になるの?」と疑問に思うかたも多いでしょう。
シャンプーが原因で薄毛になるのには、シャンプーの洗浄成分が大きく関係しています。
シャンプーはそれぞれ、高級アルコール系シャンプー、石鹸シャンプー、アミノ酸シャンプーの3種類に分けられます。
高級アルコール系シャンプーとは、洗浄力の強いシャンプーを指します。

一般に市販されているシャンプーのほとんどが、この高級アルコール系シャンプーです。
石鹸シャンプーはその名の通り、洗浄成分が石鹸から作られているシャンプーのこと。
石鹸シャンプーも洗浄力は強く、頭皮の毛穴の皮脂をきれいに落としてくれます。
アミノ酸シャンプーは、前述した2つのシャンプーより洗浄力が弱いことが特徴です。
その分、刺激も少なく頭皮にも優しい成分となっています。
しかし、高級アルコール系シャンプーが500円前後で売られているのに対し、アミノ酸シャンプーは700円程度と、値段は高めの設定です。
これら3つのシャンプーに含まれる成分について、以下の表をご覧ください。
シャンプーの種類 | 含まれる成分 |
高級アルコール系シャンプー |
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石鹸シャンプー |
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アミノ酸シャンプー |
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上記した成分のうち注意が必要なのが、高級アルコール系シャンプーに含まれるラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウムです。
これらの成分は洗浄力が強いため、汚れだけでなく頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあります。
皮脂が失われると頭皮は乾燥し、かゆみやフケが出るようになります。
また、乾燥した頭皮を潤すために皮脂分泌が過剰になり、これが頭皮の毛穴づまりの原因になってしまいます。

以上のことから、薄毛対策・予防をしたいなら洗浄力の強い高級アルコール系シャンプーや石鹸シャンプーより、頭皮に優しいアミノ酸シャンプーがおすすめです。
しかしシャンプーも薬剤同様、皮膚に合うか合わないかは個人差が大きいといえます。
「アミノ酸シャンプーを使いたいけど、高級アルコール系シャンプーのほうが皮膚に合うのでこっちを使いたい」といった場合には、以下の点に注意しましょう。
- シャンプーが頭皮に残るとかゆみやフケの原因になるので、よくすすいでしっかりと洗い流す
- 髪(頭皮)をシャンプーで洗うのは1日1回にするなど、シャンプーの使用回数を抑える
洗浄力の強いシャンプーほど、頭皮に残らないようきれいに洗い流すことが重要です。
シャンプーの洗い残しがあると頭皮環境の乱れにつながりますので、十分注意してください。
