高血圧症とは、血圧が高い状態が続く生活習慣病です。
血圧とは、心臓が収縮して血液を送り出す際に、血管の内側にかかる圧力のことをいいます。血圧が高いと、血管にかかる負荷も大きくなります。

そのため、高血圧症になると血管が傷つきやすくなり、血管に関係するさまざまな病気の原因となるのです。
高血圧症の原因はさまざま
高血圧症は、さまざまな原因によって引き起こされます。なかでも、主な原因は生活習慣です。また、高血圧症は原因によって2種類に分けられます。
主な原因は生活習慣
高血圧症の主な原因は、生活習慣の問題です。遺伝や病気が原因となる場合もありますが、まれなケースです。
高血圧症の原因となる生活習慣には、以下のものが挙げられます。
高血圧症の主な原因
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これらの生活習慣により、血液の量が増えたり、血管が狭くなったりします。
血液は心臓が収縮したときの圧力で押し出され、血管を流れます。
多くの血液を流すためには、心臓が強く収縮しなければいけません。

血管が狭い場合も、血液を押しだす力を強めなければならないため、血圧が上昇するのです。
「本態性高血圧症」と「二次性高血圧症」の2種類がある
高血圧症には、「本態性高血圧症」と「二次性高血圧症」の2種類があります。
高血圧症は、複数の要素が重なって引き起こされるため、多くの場合は原因の特定が困難です。

このように、具体的な原因がはっきりしない高血圧症を「本態性高血圧症」と呼びます。
反対に、大動脈縮窄症や原発性アルドステロン症といった、病気が原因で高血圧症になる場合もあります。
特定の病気によって引き起こされる高血圧症は、「二次性高血圧症」と呼ばれます。