性病治療薬関連

クラビットを改良した「グレースビット」もクラミジア治療に有効!

クラビットを改良したシタフロキサシンは同じくニューキノロン系の抗生物質です。

日本の製薬会社によって創生され、グレースビットという商品名で現時点では日本国内のみで販売されています。

感染症ガイドラインの推奨レベルはB、複数投与型で服用期間は7日間です。

100mg錠と250mg錠があり基本的には1日1錠服用しますが、症状や医師の判断で増量するケースもあります。

抗菌活性が非常に強く、従来品のオフロキサシンやレボフロキサシンと比較して低いMIC濃度でも抗菌活性を示します。

また、マイコプラズマやクラジミアにより大きな活性を持っていたことから従来品と取って代わって広く普及しました。

ガレノキサシンやモキシフロキサシンが上気道、呼吸器感染症にしか適応症がありません。

しかし、このシタフロキサシンはさらに尿路感染症や婦人科領域、耳鼻咽喉科領域、歯科領域と広い適応症を持っているのも特徴です。

後にピロリ菌に対しても抗菌活性を持つことが分かり、かつて3次除菌薬として期待されていました。

それにも関わらず除菌試験の途中で販売中止となってしまったガチフロキサシンの代替薬として有望視されていることからも注目が集まっています。