ゼニカル

ジェネリック薬とゼニカルは有効成分が同じ

ジェネリック薬とは、新薬として開発された医薬品を先発医薬品、特許切れに開発された医薬品の事です。

薬の開発には長い年月と膨大な費用がかかります。

そのため、開発された医薬品には新成分に対する物質特許、製造方法に対する製法特許が与えられ、特許期間内は開発会社が成分と製造を独占し販売することが認められています。

特許期間は10年~15年ですが、20年まで延ばすことができます。

特許が切れた成分と製法は国民の共有財産となるので、そこでようやく他の製薬会社が同じ成分等を利用して医薬品を製造できるようになるのです。

そういった特許切れに開発された医薬品をジェネリック医薬品(後発医薬品)といいます。

つまり、ゼニカルのジェネリック医薬品は、ゼニカルの有効成分(オルリスタット)を含有している同等の効果を持つ医薬品なのです。

オルリスタットはリパーゼ阻害薬とも言われています。その仕組みについて確認してみましょう。

体内の脂肪の消化吸収に働きかける酵素をリパーゼといいます。

リパーゼには「分解」「吸収」「燃焼」の3つがあり、分解リパーゼは摂取した油を中性脂肪に変え、吸収リパーゼが脂肪細胞内に取り込みます。

燃焼リパーゼの働きを高めればダイエットに効果的ですが、簡単なことではありません。

そこでオルリスタットの作用でリパーゼの働きを阻害することで、そもそも脂肪を体内に吸収しないようにしているのです。

オルリスタットを摂取することで、摂取した脂肪分を最大で30%カットすることができるとされています。

ゼニカルの有効成分含有量は120mgですが、ジェネリック薬のオベリットやスリムトリムは60mgと含有量が半分。

120mgに比べると効き目が穏やかになるため、120mgでは効きすぎるにはおすすめです。

また、効き目が緩やかになるということは必然的に副作用も抑えられます。

オルリスタットの副作用にはガス産生や頻繁な排便などの胃腸障害などがあげられます。場合によっては外出が困難なケースもあるようです。

さらに脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K、βカロテン)の吸収も阻害してしまうので、サプリメントなどで栄養素を補給することが推進されています。

全ての人に見られる副作用ではありませんが、10%~30%の確立で何らかの副作用がみられるでしょう。

いずれのジェネリック薬も副作用の内容については変わりありません。