勃起力

混合性EDとは?原因を解説

混合性EDとは、身体と心の両方に問題があり、正常な勃起ができなくなる病気です。

EDは「十分な勃起ができない」という症状が同じでも、原因は様々です。

ED診療ガイドラインの第3版では、原因によって「器質性ED」「心因性ED」「混合性ED」の3つに分けられています。

身体的な異常が原因なら器質性ED、精神的な問題が原因なら心因性EDに分類されます。そして、この2つが併発しているのが混合性EDです。

混合性EDの場合は、からだと心の問題が複雑に絡み合い、勃起に支障をきたしています。

混合性EDを引き起こす2つの原因

混合性EDの原因には、身体と精神の問題が混在しています。

器質性EDと心因性EDが併発している状態なので、それぞれの原因を知る必要があるのです。

では、混合性EDの元凶である器質性EDと心因性EDの要因について、詳しく見ていきましょう。

器質性ED

器質性EDとは、身体機能に異常があるために、勃起ができない状態です。

勃起は、神経が性的刺激を伝達し、陰茎内の血管に血液が流れこむことで成立します。

そのため、神経や血管に異常があると、正常な勃起ができなくなるのです。

器質性EDを引き起こす要因として、以下のものが挙げられます。

器質性EDの要因

  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 加齢
  • 喫煙
  • 男性ホルモンの減少
  • 神経、血管の損傷
  • 陰茎の変形

リストの中でも、もっともEDを引き起こしやすい要因は糖尿病です。

糖尿病をはじめ、高血圧や脂質異常症といった生活習慣病は、動脈硬化を引き起こします。

血管の柔軟性が失われることで、陰茎の血流が悪くなり、EDに繋がるのです。

加齢や生活習慣病が大きな原因となるため、器質性EDは中高年の男性に多くみられます。

心因性ED

心因性EDとは、精神的な問題があって勃起ができない状態です。20代の男性に多くみられます。

勃起は、心身がリラックスしているときに起こりやすくなります。

しかし、不安やストレス、疲れといった心理的な負担があると緊張状態が続き、肉体は元気でも勃起ができないのです

心因性EDの主な原因は、以下のとおりです。

心因性EDの要因

  • 不安
  • ストレス
  • 疲労
  • 性交や子作りに対するプレッシャー
  • 性に関するトラウマ
  • パートナーとの不和
  • コンプレックス

「セックスに失敗したらどうしよう」というプレッシャーやコンプレックス、過去のトラウマなどが、心因性EDの原因となります。

また、器質性EDがきっかけで心因性EDも発症し、混合性EDになるというパターンも多く見られます。