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狭心症の治療方法は?

狭心症の治療法は、薬物療法と外科手術の2種類です。

狭心症には様々な作用を持つ治療薬があり、患者の症状や体質に合った種類が選ばれます。

症状が深刻な場合は、外科手術で狭まった動脈を広げます。

薬物療法

狭心症の治療薬は、心臓の負担を減らすことで病状を改善します。下の表は、狭心症の治療薬をまとめたものです。

狭心症の治療薬

薬の種類作用一般名
硝酸薬一酸化窒素を産生し血管を広げる
  • ニトログリセリン
  • 硝酸イソソルビド
  • 一硝酸イソソルビド
カルシウム拮抗薬カルシウムイオンの流入を阻害して血管を広げる
  • アムロジピン
  • ニフェジピン
  • ベニジビン
β受容体遮断薬交感神経の亢進を抑える
  • プロプラノロール
  • アテノロール
  • ニプラジロール

硝酸薬が狭心症を治療する際の第一選択薬です。

錠剤だけでなく、舌下剤やスプレータイプもあります。

  • カルシウム拮抗薬は、冠攣縮性狭心症の治療で効果を発揮。
  • β受容体遮断薬は労作性狭心症に有効。

外科手術

血管が著しく狭まっている場合は、外科手術を行って血流を改善します。

狭心症治療の手術は大きく分けて冠動脈形成手術(PCI)冠動脈バイパス手術に分かれます。

冠動脈形成手術は、カテーテルという細い管を冠動脈に入れて血管を広げる治療法です。

風船を膨らませて血管を押し広げたり、金網状の管を入れて広げた血管を維持したりします。

冠動脈バイパス手術は、体の他の部位にある血管を移植し、狭くなった冠動脈の代わりに、血液の通り道をつくる方法です。

患部の血管が曲がりくねっていて冠動脈形成術が使えない場合や、狭まっている血管が3本以上ある場合に行われます。