検査

血管造影検査ってどんな検査?

血管造影検査とは、血管の健康状態をチェックするための検査です。

血管に細い管(カテーテル)を血管に挿入して、血管の内部を撮影します。検査自体は寝台で横になったまま受けるのです。

血管造影検査では、痛みを伴う場合があるのです。

検査を行うと、検査前後のチェックやケアのために、1泊か2泊の入院が必要になります。

血管造影検査は血管内部を撮影する検査法

血管造影検査とは、細い管(カテーテル)を血管に挿入して、血管の内部を撮影する検査方法です。

主に、血流状態のチェックや、腫瘍や血管の病気(血管の狭窄(きょうさく)や閉塞など)の検査に用いられます。

血管造影検査は、X線透視装置を用いて行い、寝台で横になったまま受けます。

また、その検査で異常が確認された場合、検査終了後すぐに治療を行うこともあるのです。

血管造影検査では、造影剤という検査薬を用います。

造影剤は、画像診断検査をより分かりやすくするために用いる検査用の薬剤です。

血管造影検査は寝台で横になったまま受ける

血管造影検査は、寝台に寝たまま受けます。検査の所要時間は30分ほどです。

血管造影検査を行う際は、まず寝台に仰向けになり、心電図モニターなどの機器を装着します。

検査中はしゃべっても構いませんが、動いてはいけません。

検査を行う部位に消毒をし、そこに局所麻酔をかけて、カテーテルを通していきます。

X線透視画像で確認しながらカテーテルを目的の部位まで挿入し、そこに到達してから造影剤を注入すると、血管内の写真が撮れるのです。

検査は30分ほどで終わりますが、併せて治療を行う場合は、2時間から3時間かかります。

血管造影検査では痛みが少しある

血管造影検査で血管に造影剤を流し込んだ際にチクチクした痛みを伴う場合があります。

造影剤は血管を刺激する薬剤なので、流し込んだ際に痛みが伴います。

薬剤が流れている体の部位が熱くなります。体が熱くなるのは造影剤の効果なので、悪影響はありません。

しかし、痛みが伴った際には、造影剤が血管外に漏れている可能性もあります。

念のため、すぐに医師や看護師に報告してください。

血管に痛みが走る血管痛であれば問題ありませんが、造影剤が血管から漏れている場合もあります。

造影剤が漏れていれば、検査を中断しなければならないのです。

血管造影検査には1泊から2泊入院が必要

血管造影検査を行う場合、検査後もケアが必要なため、1泊2日程度の入院が必要です。

血管造影検査を行う前には、絶食が基本とされていたり、検査が行えるかどうかのチェックが必要であったりと、検査前から決まりごとが多いです。

検査後は、数時間の安静が必要になります。

カテーテルを刺した箇所によって安静にする時間は異なりますが、たとえば足の付け根から検査をした場合、6時間ほどはベッドで安静にしていなければならないのです。

また、時間差で副作用が発生する可能性もあるため、検査後のケアが必要も大切になります。

このように、検査の前後で体調のチェックやケアを行うことが多いため、入院が必須となるのです。翌日のチェックで問題なければ、そのまま退院できます。