クラビットは前述のグレースビットで有効な細菌を網羅しているのに加えてレジオネラ菌にも有効で、細菌のDNA複製を妨げることで殺菌する作用があります。
他のニューキノロン系抗生物質のお薬と同様に感染症ガイドラインの推奨レベルはB、複数回投与型で服用期間は7日間となっています。

クラビットにはさまざまな種類があり症状や製品によって用法用量が異なります。
従来品の100mg錠の場合は1日2回から3回、新薬の250mg錠や500mg錠は1日服用します。
同じような効果を持つ医薬品にジスロマックがありますが、併用しないように注意が必要です。
効果効能は非常に良く似ていますがクラビットはニューキノロン系、ジスロマックはマクロライド系と同じ細菌に対しても全く異なるアプローチをするお薬のためです。
現に専門のクリニックでもクラジミアと淋病が併発して骨盤内炎症性疾患を起こしている可能性や、その後の後遺症となる子宮外妊娠や不妊、慢性骨盤痛などが懸念される場合に、担当医の判断によって両方が処方されることがあります。
それ以外は併発することによる副作用を懸念して治療に最適などちらか一方を選択するケースがほとんどです。