C型肝炎の治療法は、抗ウイルス療法と肝庇護療法の2種類があります。この2つの治療法の目的は、C型肝炎ウイルス(HCV)の排除と病気の進展予防です。
それぞれの治療法について、詳しく見ていきましょう。

抗ウイルス療法
抗ウイルス療法はHCVを体の中から排除する治療法です。抗ウイルス療法は「インターフェロン治療」と「インターフェロンフリー治療」の2種類あります。
インターフェロン治療
インターフェロン治療は、インターフェロンという注射薬でHCVの排除する治療法です。
インターフェロンは体のウイルス防御機構を活性化させることによってHCVを排除します。

また、副作用が強いという問題もあります。そのため、2017年現在では、インターフェロン治療を単独で行うことは少なくなりました。
インターフェロンフリー治療
インターフェロンフリー治療は飲み薬でHCVの排除する治療法です。
日本では2014年9月からこの治療法が導入され、以降インターフェロンフリー治療が主流となりました。

また、適切な薬を用いればウイルス除去率は95%以上と非常に有効な治療法です。
しかし、HCVは変異を起こしやすいウイルスでもあるため、薬に対する耐性を持ってしまった場合は効果が悪くなります。

他にも薬の飲み合わせにも注意が必要など、制約も多いのです。
そういった各患者の諸事情を考慮し、インターフェロン注射を併用する場合もあります。
肝庇護療法
肝庇護療法は肝炎の悪化を防ぎ、肝硬変の進展を抑える治療法です。
肝庇護療法はいわば、肝臓の機能を保つための治療といえます。
この治療ではHCVは排除されませんが、副作用が少なく高齢者でも安心してできる治療です。
飲み薬と注射薬があり、状況に応じて使い分けます。
また、肝庇護療法の一環でインターフェロン注射を行うことがあります。
