勃起力

IIEFはEDを診断する問診票

IEFとは、EDの診断において、国際的な基準である問診票を指します。

IIEFは、International Index of Erectile Function(国際勃起機能スコア)の略称です。

EDを診断するとき、もしくは、回復の度合いを確認するときに用いられます。

簡単に言ってしまえば、問診票の合計点数から、自身の「ED度」が分かるのです。

IIEFはEDの診断と改善度の確認に使用する

IIEFは、EDかどうかを診断したり、回復の度合いを確認したりするために用いられます。

もともとは、ED患者が自己管理するための測定法として開発されました。その後は、治療の経過だけでなく、EDかどうかを調べるための手法としても用いられています。

IIEFには、以下の内容に関する質問が記載されています。

  • 勃起機能
  • オルガスム機能
  • 性的欲望
  • 性交の満足度
  • 性に関する全体的な満足度

    これらの質問から、EDかどうかの判断や、薬の効き具合などを確認するのです。

    IIEFは国際基準のED問診票

    IIEFは、ED診断の国際基準になるほど、信頼度の高い問診票です。

    IIEFを使えば、文化や人種に関係なく、EDの診断ができます。

    言語の違いで問診の解釈が変わらないよう、10以上の言語で翻訳内容が検証されています。

    そのため、言語間による意味の相違もありません。

    このように、言語学的な視点からも、検証されているのがIIEFの特徴とも言えます。

    IIEFは、言語が違っても同じ問診内容であるとして、アメリカ国立衛生研究所(NIH)に国際基準のED問診票として承認されているのです。

    日本でも、ED専門クリニックや泌尿器科で、IIEFが用いられています。

    問診票の合計点で自身のED度がわかる

    IIEFの質問に対する答えには、それぞれ点数がついています。


    その点数を加算した結果により、EDの症状が判断できるのです。合計点が低ければ低いほど、重度のEDと診断されます。

     

    問診結果によるEDの進行度

    • 正常:問題なく性交が行える
    • 軽症ED:性交はできるが、硬さが足りない
    • 中等症~軽症ED:勃起・挿入が可能で、何回かに1回は性交に失敗する
    • 中等症ED:勃起・挿入は可能だが、勃起を維持できず、満足な性交ができない
    • 重症ED:勃起せず、性交がほぼ不可能

    結果が正常なら問題ありません。しかし、軽症EDでもEDの診断結果が出れば、治療がすすめられます。

    今は性交できる状態でも、症状を放置することで、EDがさらに進行していくことが考えられるからです。