トリキュラー

トリキュラーは毎日1錠決まった順番で飲む

トリキュラーは、避妊や生理痛の緩和、生理不順の治療といった目的で使用される低用量経口避妊薬の一つです。この薬の最大の特徴として、毎日1錠を定められた順番で飲む必要があることが挙げられます。服用の際は、用量を厳守し、決まった時間に毎日水やぬるま湯と共に飲むことが基本です。

トリキュラーには、21錠タイプと28錠タイプの2種類が存在します。21錠タイプは、1日1錠を21日間服用した後、7日間の休薬期間を設けます。そして、この薬は特定の順番で服用する必要があります。具体的には、赤色の錠剤6日分を初めに服用し、次に白色の錠剤5日分、最後に黄色の錠剤10日分を飲みます。これは非常に重要で、飲む順番を間違えると、避妊効果を十分に得ることができないリスクが高まります。

一方で、トリキュラーは体内での女性ホルモン濃度を一定に保つことを目的としています。そのため、毎日ほぼ同じ時間に服用することが推奨されます。おおよそ24時間間隔を空けて飲むのが理想的です。ただし、1時間から2時間の遅れなど、わずかなズレは許容範囲内です。

飲む際のタイミングは特に制限はありません。食事の前後や就寝前でも、自分の生活リズムに合わせて選ぶことができます。また、トリキュラーの服用は生理の初日から開始するのが最も適しています。このタイミングで始めると、女性の体内リズムと同調しやすくなります。

休薬期間は7日間と定められており、この期間を終えた次の日から新しいシートの服用を開始します。生理が始まった日から5日以内なら、遅れても服用開始が可能です。ただし、遅れて開始した場合は、最初の1週間は追加の避妊手段、例えばコンドームの使用を推奨されます。

一部の人々は「サンデースタート」という方法を選ぶこともあります。これは、生理の初日ではなく、生理が始まった後の最初の日曜日にトリキュラーを服用開始する方法です。この方式のメリットは、生理が週末に来るのを避けることができる点にあります。

最後に、トリキュラーの効果に関して一つ明確にしておきたいことがあります。トリキュラーの服用を中止した後、2カ月から3カ月程度で妊娠可能な状態に戻るとされています。トリキュラーを飲むことで永続的に不妊になるという心配は不要です。

このように、トリキュラーはその使用方法にいくつかのポイントがありますが、正しい服用方法を守れば、確実な避妊効果を得ることができます。適切な情報を理解し、日常生活の中での服用習慣を築くことが大切です。