性病治療薬関連

カポジ肉腫の検査

カポジ肉腫は皮膚上に赤茶色の斑点などができるなど、症状が特徴的です。

そういった症状が出てカポジ肉腫が疑われた場合は以下の検査を行います。

  • 問診・視診・触診
  • 生体検査(生検)
  • 胸部X線
  • 気管支鏡検査
  • 胃腸内視鏡検査

以下、それぞれの検査について説明します。

問診・視診・触診

カポジ肉腫が疑われた場合、問診では病歴や手術歴、性行為の有無などを尋ねられます。

ヒトヘルペスウイルス8やHIV感染の可能性について調べるためです。

問診のほかには、触診も行います。

皮膚とリンパ節、口の中にしこりなどが見られないかを調べるためです。

また、カポジ肉腫は直腸内に発生することもあります。

そのため、触診で直腸(肛門)を調べることもあるんです。

生体検査(生検)

皮膚や目、腸などに病変が見られた場合、その病変がカポジ肉腫によって引き起こされるかを確かめるための生体検査(生検)を行います。

生体検査は皮膚などの病変部からメスや針などで患部を少し取って、顕微鏡で細胞を検査します。

細胞からがんの徴候がないかを調べるのです。

胸部X線

胸部X線では、肺にカポジ肉腫が発症しているかどうかを調べます。

X線検査では、胸部に肺の組織ではない“できもの”がないかを調べれます。

ここで何らかの影がX線を通してフィルム上に映し出されたならば、カポジ肉腫が肺に及んでいる可能性があります。

胸部X線で異常が見られた場合は、気管支鏡検査を行います。

気管支鏡検査

気管支鏡検査では、気管の内部と肺の中の大気道の内部を観察してカポジ肉腫が発症しているかを調べます。

気管支鏡と呼ばれる細いチューブを鼻や口から通して、気管や肺の内部のなかまで挿入して観察します。

気管支鏡検査では麻酔をかけて眠っている状態で行います。

眠っている間に検査は終わっているので、安心して検査に望めます。

胃腸内視鏡検査

胃や腸にカポジ肉腫を発症させていないかを調べるため、胃腸を内視鏡で検査します。

胃腸の内視鏡検査はのどにスプレーで麻酔をした後、マウスピースをくわえます。

マウスピースを通して内視鏡を口から挿入し、医師がモニターを通してカポジ肉腫が胃腸で発症していないか調べます。