亜硝酸アミル

亜硝酸アミルの副作用とED治療薬との併用

亜硝酸アミルには頭痛やめまいといった副作用がああるので注意が必要です。

また、ED治療薬と併用すると、重い副作用を引き起こす危険があります。

亜硝酸アミルの副作用

 亜硝酸アミルの主な副作用は頭痛やめまいです。

亜硝酸アミルの作用で血管が広がることで、神経が圧迫されたり、血圧が下がったりするのが原因です。

第一三共株式会社が作成した資料には、亜硝酸アミルの副作用がまとめられています。

亜硝酸アミルの副作用

発症部位症状
循環器
  • 脳貧血
  • めまい
  • 血圧低下
  • 紅潮
  • 動悸
  • 頻脈
  • 虚脱
精神神経系
  • 失神
  • 頭痛
消化器
  • 悪心
  • 嘔吐
その他
  • 呼吸障害
  • 発汗
  • 尿失禁
  • 便失禁

 

また、まれに以下のような重い副作用が起こる場合があります。

亜硝酸アミルの重篤な副作用

  • メトヘモグロビン血症
  • チアノーゼ
  • 溶血性貧血

これらの症状は頻繁にあらわれるものではないので、過度に心配する必要はありません。

めまいが起こったら、横になって深呼吸したり、四肢を動かしたりしましょう。

症状が治まるのが早くなります。

亜硝酸アミルとED治療薬を併用すると重い副作用が起こる!

亜硝酸アミルとED治療薬は併用できません。

2つの薬を一緒に使うと、急激な血圧低下が起こり、最悪の場合、命に関わります。

亜硝酸アミルとED治療薬は、どちらも血管を広げる効果があります。

一方、血管が広がるとその分血圧が下がり、血液が血管を流れる勢いが弱まります。

亜硝酸アミルとED治療薬を併用すると、血圧が過剰に下がり、血液が全身に行き渡らなくなってしまうのです。

血液が届かない状態が続くと、その部位の細胞が壊死し、機能不全に繋がります

過剰な血圧低下によって脳や心臓、臓器が血液不足になると、最悪の場合、死に至る症状に発展するのです。

亜硝酸アミルを使っているときのED治療法

亜硝酸アミルを使っている場合、ED治療薬は使えません。そのため、以下の治療薬を使わない方法で治療が行われます。

治療薬を使わないEDの治療法

  • 内圧式勃起補助具
  • ICI(海綿体注射)
  • テストステロン注射
  • プロテーゼ法

    狭心症の治療などで亜硝酸アミルを使っている人は、医師と相談し、適切な治療法を検討してもらいましょう。