トリキュラー

トリキュラーは「アフターピル」として代用できる

トリキュラーは主に低用量ピルとして知られていますが、実は「モーニングアフターピル」としての利用も可能です。しかしこの使い方は、通常の避妊法とは違い、特定の条件下での緊急避妊としての利用となります。

性交後の72時間以内がキーとなります。この期間内にトリキュラーの黄錠剤を4錠服用し、さらに12時間後にもう4錠を飲むことが推奨されています。正確にこの方法で服用した後、消退出血が起これば、避妊が成功したと判断されます。

しかし、一点注意点があります。トリキュラーを緊急避妊のために服用した後、吐き気を感じて嘔吐した場合は、2時間以内ならば再度飲み直すことが可能です。これを逃すと、避妊の効果は保証されなくなりますので注意が必要です。

国内で一般的に認可されている緊急避妊薬の成分である「レボノルゲストレル」は、トリキュラーにも含まれていることから、その代用として使用できるのです。トリキュラーの中でも、特にアフターピルとして使われるのは、レボノルゲストレル成分が多く含まれている黄錠剤です。

この方法は「ヤッペ法」とも呼ばれ、本来はホルモン含有量の多い「プラノバール(中用量ピル)」を4錠使用するものです。しかし、低用量ピルのトリキュラーを使う場合は、黄錠剤を合計8錠使用することになります。

トリキュラーの使用には2種類あり、21錠と28錠のバリエーションが存在しますが、アフターピルとして使用する際のピルは、黄色い錠剤のみに焦点を当てることが大切です。

トリキュラーをアフターピルとして正しく使用するには、性交後72時間以内に黄色錠剤を4錠飲むことが第一のステップです。その後、12時間を待ち、再び黄色錠剤を4錠服用するのが手順となります。服用するタイミングは食事に関係なく、水やぬるま湯と共に服用することが推奨されています。

しかし、あくまでトリキュラーをアフターピルとして使用するのは「代用」としての方法です。これはトリキュラーがもともとアフターピルとして開発されたわけではないため、最も適切な避妊方法としては、公式に承認されている緊急避妊薬の利用をおすすめします。そして、緊急避妊の後は、今後の避妊方法や健康管理のためにも、医師の相談を受けることが大切です。