トリキュラー

トリキュラーは初めての人向け、月経困難症の治療ならヤーズ

トリキュラーとヤーズは、それぞれ異なる特性を持つピルで、用途や個々の状況に応じて選択することが大切です。

トリキュラーは、ピル初心者に特に推奨される製品です。これは3相性ピルとして、異なる段階でホルモンの配合を調整し、自然なホルモンの変動に近い形を再現しているからです。この特性により、副作用のリスクが軽減され、ピルの使用に不慣れな方にも適しています。ただし、トリキュラーの使用には錠剤を飲む順番を正確に守る必要があり、これが一定のデメリットになり得ます。トリキュラーは21錠と28錠のタイプがあり、28錠タイプには飲み忘れを防ぐためのプラセボ錠が含まれています。避妊を目的とする場合は保険の適用外となり、1シートの価格は約3,000円前後、または個人輸入を利用することで、若干安価に購入することも可能です。

一方、ヤーズは第四世代ピルであり、全錠に同じ量の有効成分が含まれる1相性ピルです。海外では、特にニキビの治療に効果があるとされ、女性ホルモンの配合量が非常に低いため、副作用のリスクがトリキュラーよりも低いとされています。ただし、日本では血栓症の発症事例が報告されており、注意が必要です。月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とする場合は、保険適用が可能で、その場合のコストは約2,000円前後ですが、避妊目的での使用では約7,000円前後となります。

ヤーズの大きな特徴は、休薬期間なしでの長期連続服用が可能である点です。これにより、月経周期に関連する不快症状を軽減し、生活の質を向上させることが期待されます。

費用の面で見れば、避妊を目的とするならトリキュラーが、月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とするならヤーズがおすすめです。どちらのピルも、医師の指導のもと、自身の健康状態や治療の目的に合わせて選択し、適切な使用を心掛けることが重要です。また、個々の体質や既往症に合わせて、最適なピルを選ぶことが望まれます。ピルには様々な種類があり、それぞれに特徴があるため、適切な選択が、安心して使用するための鍵となります。