マーベロン

マーベロンにはいくつか種類がある

インターネットでマーベロンと検索すると、ノベロンやマーシロンなど、マーベロンと似た名前の薬品が出てきます。マーベロンには、製造される国や会社ごとに名前が異なります。

ここでは、マーベロンの種類を説明。そして、国内版と海外版に分けて紹介します。

飲み方の違いの有無についても触れていきますので、ぜひ参考にして下さい。

マーベロンにはいくつか種類がある

マーベロンにはいくつか種類があります。マーベロンとは、第3世代の低用量ピルです。

国内版には、同じマーベロンでも、もう1つファボワールがあります。

海外版では、マーベロンのほか、ノベロン・フェミロン・マーシロンがあります。

使用されている成分も同じで、いずれも黄体ホルモンに「デソゲストレル」、卵胞ホルモンに「エチニル・エストラジオール」が用いられています。

海外版には、マーベロンを発展させた「超低用量ピル」と呼ばれるものがあります。

超低用量ピルは、マーベロンと成分量が異なります。

マーベロンの国内版は2種類

国内版は2種類あります。先発品のマーベロンと、そのジェネリック医薬品のファボワールがあります。

【国内版】

商品名マ―ベロンファボワール
成分
  • デソゲストレル0.15mg
  • エチニル・エストラジオール0.03mg
  • デソゲストレル0.15mg
  • エチニル・エストラジオール0.03mg
内容量
  • 21錠タイプ(偽薬なし)
  • 28錠タイプ(偽薬あり)
  • 21錠タイプ(偽薬なし)
  • 28錠タイプ(偽薬あり)
製薬会社MSD富士製薬工業株式会社

ファボワールはマーベロンのジェネリック医薬品です。成分量や効果に違いはありません。また、どちらも実薬は白色錠、偽薬は緑色錠と同じです。

両者の違いは製薬会社だけと考えて問題ありません。

マーベロンの海外版は3種類

海外版のマーベロンは3種類あります。海外版は基本的には個人輸入で入手します。

海外版はノベロン・フェミロン・マーシロンの3種類

ノベロン、フェミロン、マーシロンです。いずれも海外向けのマ―ベロンか、海外向けのマーベロンのジェネリック医薬品です。

【海外版】

商品名ノベロンマーシロンフェミロン
成分
  • デソゲストレル0.15mg
  • エチニル・エストラジオール0.03mg
  • デソゲストレル0.15mg
  • エチニル・エストラジオール0.02mg
  • デソゲストレル0.15mg
  • エチニル・エストラジオール0.02mg
内容量21錠タイプ(偽薬なし)
  • 21錠タイプ(偽薬なし)
  • 28錠タイプ(偽薬あり)
21錠タイプ(偽薬なし)
製薬会社MSD(インド)MSD(アイルランド)MSD(インド)

それぞれの特徴を見ていきましょう。

ノベロン

ノベロンは、海外市場向けのマーベロンです。インドにあるMSD社で製造販売が行われています。

成分は、マーベロンと同じデソゲストレルとエチニルエストラジオールです。

また、成分量もマ―ベロンと同じ(デソゲストレル:0.15mg,エチニルエストラジオール:0.03mg)ため、効果・副作用ともにも同じです。

しかし、ノベロンには28錠タイプがなく、21錠タイプのみしかありません。

そのため、28錠タイプが欲しい場合は、ノベロン以外のものを選ぶ必要があります。

マーシロン

マーシロンは、マーベロンの改良版で、第3.5世代の超低用量ピルです。アイルランドのMSD社で作られています。

マーベロンとマーシロンの大きな違いは、成分量にあります。

マーシロンは、エストロゲン0.02mg・プロゲステロンのデソゲストレル0.15mとされています。

マ―ベロンより0.01mgだけエストロゲンの量が少なく作られています。

そのため、エストロゲンが原因となる吐き気や頭痛などの副作用が生じにくいです。

マーベロンの副作用が気になる人におすすめです。

フェミロン

フェミロンは、マーシロンのジェネリック医薬品です。マーシロンと同じく第3.5世代の超低用量ピルと呼ばれています。

フェミロンの成分量はマーシロンと同じで、エストロゲン0.02mg・デソゲストレル0.15mが含まれています。

そのため、効果や副作用の頻度などは、マーシロンと変わりません。フェミロンとマーシロンの違いは、製薬会社です。

マーシロンがアイルランドのMSDで作られているのに対して、フェミロンはインドのMSDで作られています。

マーシロンと同じく副作用が少ないですが、フェミロンは28錠タイプがありません。

海外版は基本的に個人輸入で入手する

ノベロン・マーシロン・フェミロンの3種類は、個人輸入で入手できます。

いずれも日本では認可されておらず、国内版がないため、取り扱っている病院は少ないです。

ただし、稀に海外版を取り扱っているクリニックもあります。クリニックのホームページなどで取り扱いのピルを確認してみると良いでしょう。

いずれも保険は適用されないので、注意が必要です。

海外版も国内版も飲み方は同じ1日1回を1シート続ける

海外版のマーベロンの飲み方は、1日1回の服用を1シート続けます。その度、7日の休薬期間を設けた後に、新しいシートに入ります。

飲む時間はなるべく同じ時間のほうが良いと言われています。飲み方は、マーベロンと同じ感覚で問題ありません。

マ―ベロンの飲み方については、こちらで詳しく記載しているので、参考にして下さい。

まとめ

マーベロンには国内版に2種類、海外版に3種類あります。いずれも黄体ホルモンとしてデソゲストレルが用いられています。

国内版のマーベロンとファボワールに関しては、製薬会社以外に大きな違いはありません。

海外版に関しては、ノベロンは成分量がマーベロンと同じですが、マーシロンとフェミロンはエストロゲン配合量が少なく、副作用が出にくい仕様になっています。しかし、種類によっては28錠タイプがないものがあります。

飲み方は、国内版も海外版も同じです。マーベロンの飲み方を参考にして飲んで下さい。