トリキュラー

トリキュラーの錠剤の色は3種類ある!どう違うの?

トリキュラーという薬を耳にしたことがあるでしょうか?

この低用量ピルは、他の薬とは一味違い、シートに複数色の錠剤がセットされているのが特徴的です。

実際、トリキュラーの1シートには3種類の色が存在します。

しかし、これらの色の違いにはどのような意味があるのでしょうか?この記事では、トリキュラーの錠剤の色の違いとその背景について詳しく解説していきます。

まず基本的な情報として、トリキュラーには21錠タイプと28錠タイプの2種類が存在します。

21錠タイプには赤褐色の錠剤が6錠、白色の錠剤が5錠、そして黄色の錠剤が10錠入っています。

一方、28錠タイプにはさらに大きな白色の錠剤が7錠追加されています。

この3色の錠剤は、ただのデザインや区別のためだけではありません。

トリキュラーの各色の錠剤は、ホルモンの量が異なります。

女性の体内では、生理周期に合わせてホルモンの量が変動するため、この薬はその変動を模倣する形で設計されています。

赤褐色から黄色へと順番に摂取することで、体内のホルモンのバランスを保ちながら、ホルモンの量を順次増やすことが可能となっています。

これにより、乳房の張りやだるさ、吐き気などの副作用を軽減できるのです。

また、錠剤の色が異なることで、飲む順番を間違えるリスクを低減することも可能です。

特に、複数の薬を同時に服用している場合など、間違いやすくなりますが、色で区別することでそのリスクを軽減する工夫がなされています。

さらに、28錠タイプに含まれる大きな白色の錠剤は、実は有効成分が含まれていない偽薬、いわゆるプラセボ薬です。

このプラセボ薬の存在には、非常に重要な役割があります。

21錠タイプでは、全錠を飲み終わった後、7日間の休薬期間が設けられていますが、この間に次のシートの薬を飲み忘れてしまうと、薬の効果が期待できなくなってしまいます。

このリスクを軽減するために、28錠タイプでは休薬期間中も薬を飲む習慣を保持することを目的として、プラセボ薬が追加されているのです。

最後に、トリキュラーの錠剤が色々とあることに驚いた方もいるかもしれませんが、その背後にはしっかりとした理由と工夫があることを知って、安心して服用していただけると嬉しいです。